CLC Genomics Server は、セントラル・コンピューティング・クラスターまたはサーバーで使用するように設計された、高出力シークエンシング解析用のマルチユーザー型のソリューションです。強力なバイオインフォマティクス解析機能の提供に加え、デスクトップシステムの容量を超えるデータ量を処理し、独自のキューイング・システムやサードパーティのグリッド・スケジューラへのジョブの送信を介して多くのジョブの送信を効果的に管理できます。 CLC Genomics Server を簡単に、かつ直感的に使用できるようにするために、アドミニストレーション用グラフィカルインターフェイスが含まれており、CLC Genomics Workbench のユーザーフレンドリーなグラフィカルメニューシステムやコマンドラインを使用して、ジョブを CLC Genomics Server に送信することができます。
QIAGEN CLC Genomics Server は、fastq、fasta、BAM、VCF、BED などの主要なバイオインフォマティクスファイル形式のインポートとエクスポートをサポートし、多くのアプリケーション領域で次世代シークエンシングデータ解析用 生物医学的解析ツール を提供します。プラグインはその機能をさらに拡大し、生物医学的解析、微生物関連解析、および QIAseq パネルデータ解析などのアプリケーションにすぐに使用できるワークフローの提供などが含まれています。
QIAGEN CLC Workbenches のワークフローは、QIAGEN CLC Genomics Server で実行するか、QIAGEN CLC Genomics Server に直接インストールし、同じワークフローを同じ設定で複数のユーザーが使用できるようにすることも可能です。
QIAGEN CLC Genomics Server は、QIAGEN ジョブノードをセットアップして、または DRMAA インターフェイスを介して既存のグリッドセットアップと統合することにより、コンピュータークラスター上での稼働が可能です。下記のシステムでのグリッド統合が、すでに確認済みです。
中央データストレージシステムからマウントされ、コンピューティングクラスターまたはサーバーに接続したデータフォルダーには、サーバーまたはクライアントインターフェイスを介してアクセスできます。グループレベルのアクセスコントロールは、LDAP、Active Directory、または内蔵型アクセスシステムを介して設定できます。これにより、管理者は、特定のデータフォルダーに対する読み取りや書き込み許可など、サーバーのさまざまな機能へのアクセス権や、特定のタスクの実施、特定のグリッドキューへのアクセスなどのユーザー権限を微調整することができます。
QIAGEN CLC Genomics Server の External Applications 機能 により、多くのオープンソースバイオインフォマティクスツールなどの非インタラクティブなコマンドラインソフトウェアを統合することができます。これによって、 QIAGEN CLC Genomics Workbench のグラフィカルメニューシステムを介し、独立したワークフローの一部として、あるいは、CLC Server Command Line Tools を用いて、それらのソフトウェアを起動することができます。
加えて、API と当社の Software Development Kit が採用する柔軟なプラグインシステムにより、自身のアルゴリズムを直接ソフトウェアに緊密に統合し、QIAGEN CLC Genomics Server のクライアントソフトウェアを介して起動することも可能です。
さらなる機能のカスタマイズについては、コンサルティング、開発、トレーニング、その他の専門的サービスの包括的パッケージソフト提供する QIAGEN CLC Informatics Custom Solutions チームにお問い合わせください。