病原菌や食中毒菌の感染ルートの把握には、それぞれの株を精度高く識別することが求められます。そのための手法として近年よく行われているのが、MLST(Multi-Locus Sequence Typing)です。これは、菌株ごとの遺伝子配列の違いに基づいて、菌株のクローンを区別する(タイピングする)ための手法です。QIAGEN CLC Genomics Workbench では、細菌分離株について、従来の MLST、cgMLST(コアゲノムMLST)、wgMLST(全ゲノムMLST)を行うことができます。それらの結果を、SNP ツリーや k-mer ツリー、そして美しい最小スパニングツリーを描画することで、直感的に把握する方法を見ていきましょう。